前号で、「石油は化石燃料であり、有限な資源ですので、その石油を支配したいという欲望が世界を動かしています。」と書きました。

中国がなりふり構わず石油の確保に走っており、それが米国を刺激しています。

最近、出版された興味深い本がありますのでご紹介します。

  米中石油戦争がはじまった
 日高義樹著
 ISBN4-569-64806-1
 PHP研究所 1300円

基軸通貨は基軸通貨であることだけで、大きなメリットを持っており、特に石油を決済できることは特権です。

経済の要である石油を押さえることは国力そのものとなりますので、米国は石油については徹底的にこだわりを見せるでしょう。

本日のロイターにて下記報道がありました

香港の中国系新聞が、中国全国人民代表大会(全人代)の成思危副委員長が、中国は米国債の保有高を徐々に引き下げるべきで、ドル建て債の購入を中止することもできるとの考えを示したと伝えたことを受けて、ドルが売られたという。

同副委員長は10人以上いる全人代副委員長の1人で、大きな発言力を持つエコノミスト。

同副委員長はさらに、中国は適切な時期に人民元の変動幅を拡大すべきだとの考えも示した。

中国がドル建て債の購入を中止することもできるとの考えを示した。
 
最近の中国は米国に対して挑発的になっているようなので、為替を予測する上でも中国から目が離せないですね。