先行指標的な中国株(上海総合指数)米ナスダック、S&P500、ビットコインが
下落しています。

日経225も、少し下落しています。

現在、日経225は売り残が多いので下げにくいものの
日経225は時間分析的に変化点(加速か反転)に位置しているので
目先の天井を付けた可能性が高そうです。

今週、10月に入るので、相場付きが変化する週になりそうです。

ところで、今まで、株と反対に動いていた金(ゴールド)まで
少し下落しているのは違和感があります。
□水面下で何が起きている?

先日、9月16日~18日にかけて米国の銀行間の短期金融市場(レポ市場)で金利急騰がありました。

レポ市場とは、米国債などを担保に資金が足りない銀行が、
余裕のある銀行から短期的に資金を借りる市場です。

この金利(レポ金利)は通常、政策金利より少し低い水準です。(約2%)

しかし、このレポ金利が突然、2日間にわたり急上昇し、一時は10%まで高騰しました。

そのためFRB(米国連邦準備制度理事会)は9月17日、短期金融市場に資金を供給、介入を行いました。

FRBががレポ市場に介入したのはリーマンショック時2008年以来のことです。

今回のレポ金利の高騰劇は、
・米国の銀行や企業で手元資金が逼迫している状態に陥っている
・FRBが金利をコントロールできなくなってきている
ということです。

信頼度が高い米国の金融の仕組みで、このような事態が発生したことは
世界の金融は薄氷の上を歩いているということなのでしょう。

□基本戦略
世界的な景気後退に入っていて、世界の株のバブルは崩壊に向かっているという判断です。

日経225、ドル/円、ニューヨークダウの基本戦略は目先の天井で売りポジションを持ち
下落にはトレールで追従という戦略です。

(トレール:売値下に移動したストップロスを下落に追従してさらに下げていく)
□レイアウト1(初心者向け)6種類  全てストップロス必須
ドル/円     日経225
豪ドル/円    ニューヨークダウ
ユーロ/ドル   金/ドル

静止チャート 日足ボリンジャーバンド
https://www.tradingview.com/x/hyM1lhX5/

リアルタイムチャート
https://jp.tradingview.com/chart/zdBhowqa/
□売買仕掛けポイント ここでは割愛

日刊ゲンダイで毎週金曜日に連載中記事より
■消費税増税でどうなるか?

いよいよ10月1日から消費税が増税されます。

消費税増税は消費者が買い物を控えるため景気悪化方向です。

そもそも政府が行なう基本的な景気対策は
(1)減税
(2)金融緩和
(3)公共投資の3つです。

現在のマイナス金利の中、金融緩和の余地は少ないですし、赤字財政なので公共投資も限定的です。

現在、景気悪化傾向の中での増税は景気悪化が顕著となりやすいです。

このタイミングでの増税は世界的にも異例です。

今年、ニューヨークダウが上昇しても日経225はあまり上昇せず、ニューヨークダウが下落すると日経225は追従して下落する傾向が強かったですが、その原因の一つが今回の消費税増税だと思います。

9月は駆け込み需要があったと思いますが10月には反動で消費が急減することが予測できます。

さらに悪いことは軽減税率の導入により複雑化したことです。

ハンバーガーを座って食べるため買うと10%でテイクアウトだと8%です。

レジ改修も必要になりますし、企業の経理担当は売上や経費を8%と10%に分けて計算する必要があるため手間が増えます。

すでに日本の税法はかなり複雑で、複雑になるほど生産性が落ちます。

税制含めて全ての分野でシンプルにすることが大切だと思います。

また、本来は、消費税増税する前に無駄な歳出を抑えることが大切ですが、その動きはないようです。

ちなみに財政悪化は景気悪化要因です。

今回、税収が足りないから消費税を増税するわけですが、消費税増税は景気を悪化させるため、所得税は減る方向なので消費税増税した分を超えて税収が減る可能性があります。

過去にも消費税が5%、8%に増税された時も消費は悪化しました。

そもそも消費税3%が導入された時は1989年バブルのピークの時でした。

政府はバブル時に空前の税収があった時にさえ赤字を増やしてきました。

政府もバブルに乗ったといってもよいでしょう。

今年の日経225相場は消費税増税を織り込んで弱含みになっていたので10月1日から材料出尽くしで一旦上昇する可能性もありますが、その後は景気悪化による下げ圧力が強くなっていくと判断しています。

材料出尽くしとは相場が材料を織り込んでいるため実際の材料が出た時に反対に動くことです。

10月に入って日経225が上昇したとしても現在、長期的には高値圏という認識なので、目先の高値で日経225のレバレッジ1倍の売りポジションを持つ戦略は変わっていません。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/3756
日刊ゲンダイWEB版にも掲載
https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/3756

 

以上

 

 

本記事は「新イーグルフライ」から抜粋編集。
https://www.eagle-fly.com/mm/

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