日経225オプション取引・信用取引・先物取引
大地震などで相場が大きく変動することはリスクです。(チャンスでもありますが)
証券会社や商品先物会社などで取引する日経225オプション取引・信用取引・先物取引などは、大地震などで相場が大きく動くと、元本以上の損失となることがあります。
日経225オプション取引では(たとえばプットの売り)、100万円の元金で1億円の損失ということもあります。
(プットの買いであれば、100万円が1億円になるということです)
商品先物取引で失敗して家を失ったという話を聞いたことがあるかもしれませんが、商品先物取引や株の信用取引では、連続ストップ安で(連日取引ができずに下落が継続し)大きく元本以上の金額を失うことがあります。
また、このように投資家に大きな損失が発生した場合、証券会社などが追加証拠金などの資金を全額回収できないことから、証券会社などのリスクにもなります。
先の例のように、顧客が100万円の元本で1億円の損失を出してしまった場合、証券会社が1億円を回収できる可能性は低く、回収できない場合は証券会社の損失となります。
実際に東日本大震災の時には、顧客の損失を回収できないことにより、数十億円の損失が発生した会社がいくつもありました。
ひまわり証券などは、信用買いの割合が高かったために未回収の金額が大きく、証券業務から撤退となりました。
私も気づいたらひまわり証券にあった資金が全額、銀行口座に戻っていました。
FXの場合は、土日以外は相場が連続しているため、ストップロスが有効なので(連続ストップ安がない)、必要以上のロスは出にくいですし、ストップを入れ忘れても強制ロスカットがあるので、資金ゼロ近辺で止まることになります。(不足するケースもありますが、通常巨額にはなりません)
311東日本大震災の6日後の3月17日に大きな円高となった時には、豪ドル/円は80円を越えていたものが75円割れとなり、ストップロスを入れてない買いポジションが、強制ロスカットで手仕舞いされた人も多かったようです。
しかも、その後、豪ドル/円は反転し、89.92円まで急上昇しました。
新イーグルフライの会員は、この大底を事前の買い指値と、長期特別号により買うことができました。
このように会員の皆さんが買っていた2011年3月17日の早朝、大きく円高になっていた時は日本の市場が始まる前であり、FX会社のカバー先が不完全な時でした。
ここでカバーができずに損失が出た会社と、顧客が強制ロスカットで手仕舞い売りさせたポジションをFX会社がそのまま自社で飲んで、つまり顧客の買いポジションは強制ロスカットするものの、FX会社がそのポジションを持ち続けて大きく利益を出したケースがあります。
このように、顧客の強制ロスカット分を会社が持ち続けて利益になったケースは、たまたま大きく利益になったので良かったものの、もう一段相場が下げた時には、FX会社が破たんする可能性もあります。
このようにたまたま利益になるのではなく、地震後の円高を狙っていた人は、確実に利益を出せます。
相場が大きく動く時は、準備していない人にはリスクとなり、準備していた人にはチャンスとなります。
リスクをチャンスに変えるのが、投資のインテリジェンスです。