FXでやってはいけないものにナンピン(難平)買いがあります。
ナンピンとは買った価格より下がった場合に買い増していくことで購入平均価格を下げて買うことができるという手法です。
このナンピン買いは、「最悪ここまでは下げないだろうという価格」を元に計算をして、ここまで買っても大丈夫と判断をして買い下がっていくわけで、ストップロスは入れてません。
ストップロスを入れることと、ナンピンとは背反する行為と言えるのでしょう。
確かに、「最悪ここまで下げないだろうという価格」以上で反転すれば、何も問題ないのですが、予想外の大幅下落をすると強制ロスカットで撤退という可能性があります。
現物株であれば、資金が続かなくなり買えなくなったところが買いの終わりとなり、予想価格以下になっても、耐えることが可能ですがFXでレバレッジをかけている場合にはそうはいきません。
特に、ニュージーランドドルのような通貨でナンピン買いは恐ろしいことが起きる可能性が少なくないと思います。
逆に言えば、ニュージーランドドルとナンピン買いの組み合わせはかなり相性が悪いと言えます。
そもそも、ニュージーランドドルは積極的に手を出す通貨ではないと思っています。
何故ならば、市場が小さいゆえに、上にも下にも行き過ぎることが多く、チャート的も予想が難しい通貨だからです。
しかも、現時点のニュージーランドドルは良く見えるかもしれませんがこれが今年後半以降のどこかの時点から、景気後退〜利下げに転じる可能性もあり、その時には今までの大幅上昇の反動の大幅下落が予想以上に大きくなる可能性があります。
昨年、ニュージーランドドルの大幅下落の可能性については事前にこのメルマガでも触れ、新イーグル・フライでは警告をかなり強調していたため、難を逃れた方が多かったのですが、同じような大きな下落が今年後半以降に開始する可能性がある通貨だと思っています。
金利が高すぎる通貨には裏があると思ってください。
南アフリカランドも同様です。
中長期的に大きな円安トレンドが継続していると判断していますが乱高下がだんだん大きくなってきますので、安易なナンピン買いは爆死の元だと思っておいてください。
失敗してから
「そういえば、ここに書いてあったのに」
と思うことのないようにお願いします。